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執筆者・監修情報株式会社MJE 「OA機器のお悩み解決コラム」編集部
株式会社MJEは、創業から20年以上にわたり、複合機・ビジネスフォン・PC・ネットワーク機器など、法人向けOA機器の導入を支援してきました。全国50,000社以上との取引で培った知見をもとに、オフィス機器の選び方や導入時の注意点、業務環境づくりに役立つ情報をお届けします。
>> 企業情報はこちらオフィスの新設や移転、あるいは現在利用している機器の老朽化に伴い、ビジネスフォンの導入やリプレイスを検討する機会は、企業の成長過程で必ず訪れます。
しかし、いざ機種を選ぼうとすると「どのメーカーも同じように見える」「自社の規模にはどの機種が最適なのか」「最新のスマホ連携機能はどう活用すべきか」といった疑問が次々と湧いてくるものです。
本記事では、日本国内で高いシェアを誇る主要ビジネスフォンメーカー6社の特徴を徹底比較します。
それぞれのメーカーが持つ強みや得意とする業種、最新のトレンドである「スマホの内線化」への対応状況まで、プロの視点で詳しく解説します。この記事を読むことで、自社の課題を解決し、最適な通信環境を構築するための指針が得られるはずです。
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ビジネスフォンを選定する際、単に価格だけで決めてしまうのは危険です。オフィス電話としての基本性能はもちろん、将来的な拡張性や日々の使い勝手、さらにはトラブル時のサポート体制まで多角的に評価する必要があります。ここでは、後悔しないための4つの比較ポイントを紹介します。
ビジネスフォンにはメーカーごとに「得意な規模感」があります。自社の規模や拠点数に合わせて最適なメーカーを選ぶことが成功の鍵です。
サクサ(SAXA)やナカヨ(NAKAYO)は、高いコストパフォーマンスが魅力です。 限られた予算でも多機能なシステムを構築できます。
内線・外線に加え、留守番電話や簡易通話録音が標準搭載されている機種も多く、追加コストを抑えて必要十分な環境を整えられます。
従業員数が多い、または全国に拠点がある場合は、NTTやNECが向いています。
拠点間をIP網で接続して内線番号を統一したり、数千台の電話機を一元管理したりすることに長けています。特にコールセンターでは、CRM(顧客管理システム)との連携や通信の安定性が業務効率に直結するため、大規模ネットワークに強いメーカーが安心です。
選定時は「現在の人数」だけでなく「数年後の計画」も重要です。現在15名でも、将来的に30名への拡大を見込むなら、最初から容量に余裕のある主装置(メイン機器)を選んでおくことで、無駄な買い替えコストを削減できます。

小規模企業では「オーバースペックを避ける」ことも大切です。必要な機能だけに絞ることで、初期コストもランニングコストも大幅に抑えられます。
固定電話機だけで完結する働き方は、テレワークや外出が増えた今、見直しが進んでいます。最新のビジネスフォン選びでは、「スマホの内線化」は欠かせないキーワードになっています。
スマホの内線化とは、個人のスマートフォンや会社支給のスマホに専用アプリをインストールしたり、通信キャリアのサービスを利用したりすることで、外出先でも会社の代表番号で発着信ができる仕組みです。テレワーク中の社員への取り次ぎや、外出中の営業担当者への連絡もスムーズになります。
セキュリティ機能も重要な選定基準です。不審者への自動応答や、通話録音、さらにはオフィスの防犯センサーとの連動など、電話機を「通信手段」としてだけでなく「オフィスの防犯ツール」として活用できるモデルも登場しています。
スマホ内線化については下記記事でまとめていますのでぜひご興味があればぜひみてください。

ビジネスフォンの導入には、機器代金に加え工事費用も必要です。予算に応じて、初期費用を抑える「リース契約」や、「中古導入」も検討しましょう。
新品をリースで導入すれば、多額の初期投資をせずに月々の経費として最新機種を利用できます。一般的なリース期間は5〜7年で、期間満了後は「再リース」か「返却」を選びます。
月々の支払額が一定なので資金繰りの見通しが立ちやすく、スタートアップや中小企業に大きなメリットがあります。 また、リース物件には「動産総合保険」が付帯しているため、火災・落雷・盗難による損害も補償されます。

リースは税務上、全額経費として計上できる点も大きなメリットです。減価償却の手間がなく、キャッシュフローの管理もしやすくなりますね。
近年は、オフィスに主装置(PBX)を設置せず、インターネット経由でシステムを利用する「クラウド型ビジネスフォン(クラウドPBX)」も注目されています。 初期費用が格段に安く、月額制で利用できるため、小規模事業者には特におすすめです。機器のメンテナンス負担が少なく、常に最新のシステムが自動適用されるのも魅力です。
ただし、スマホ連携機能を重視する場合や、5年以上の長期利用を見据えるなら、オンプレミス型の主装置のほうがコストと機能のバランスが良く、結果的に最も効率的になるケースも多々あります。
ビジネスフォンのリースについては下記記事でまとめていますのでぜひご興味があればぜひみてください。

ビジネスフォンは導入して終わりではありません。むしろ、導入後の保守メンテナンスこそが重要です。万が一、電話がつながらなくなれば、ビジネスの機会損失は計り知れません。
メーカー自体の信頼性はもちろんですが、実際に設置・保守を行う「販売店」や「工事会社」の対応力を確認してください。「故障時に即日対応してくれるか」「設定変更をリモートで柔軟に行ってくれるか」といった点は、メーカーのカタログスペックには載らない非常に重要なポイントです。
また、最近では、リモート保守サービスを提供する販売店も増えています。インターネット経由でシステムにアクセスし、設定変更やトラブルシューティングを遠隔で行うため、迅速な対応が可能です。ただし、物理的な故障の場合は現地対応が必要になるため、リモート対応と現地対応の両方に対応している販売店を選ぶと安心です。
特定の1社だけのメーカーを扱う専売店よりも、複数のメーカーを取り扱っている販売店のほうが、各社のメリット・デメリットを客観的に比較した提案を受けられます。自社の業種や規模、予算に最適なメーカーとプランを中立的な視点で提案してもらえるため、導入後の満足度も高まります。

ここでは、主要6メーカーの特徴を比較表にまとめました。自社の優先順位と照らし合わせながら確認してください。
| メーカー名 | 推奨規模 | 特徴・強み | スマホ連携 |
|---|---|---|---|
| ナカヨ(NAKAYO) | 小~中規模 | コスパ優秀、多機能、介護・宿泊業への特化機能 | 〇(非常に強力) |
| サクサ(SAXA) | 小~中規模 | セキュリティ機能内蔵、デザイン性が高い、中小企業シェア高 | 〇(標準対応) |
| NTT | 全規模 | 国内シェアトップ、圧倒的な信頼性と広域サポート | 〇(多機能) |
| NEC | 中~大規模 | 高い耐久性と拡張性、コールセンター等に強い | 〇(安定性重視) |
| 日立(HITACHI) | 中~大規模 | 安定した品質、病院や大型ホテル向けのカスタマイズ | 〇(法人向け) |
| 岩通(IWATSU) | 小~中規模 | 省エネ設計、クリアな音声品質、独自の技術力 | 〇(使いやすさ) |

この表からわかる通り、中小企業においてはナカヨやサクサが機能とコストのバランスで一歩リードしており、大規模拠点や公共性の高い組織ではNTTやNECが選ばれる傾向にあります。
ここからは、各メーカーの詳細な特徴を深掘りしていきます。それぞれのメーカーがどのような思想で製品を開発し、どのようなユーザーに向いているのかを詳しく見ていきましょう。
ナカヨは、通信機器の老舗メーカーであり、自社ブランド以外にも大手メーカーへのOEM供給を長年行ってきた実績があります。そのため、技術力は折り紙付きです。最大の特徴は、中小企業が求める「あったら嬉しい機能」を標準で盛り込みながら、導入コストを抑えている点にあります。
特に、ナカヨのビジネスフォンは特定の業種に向けたカスタマイズ機能が豊富です。例えば、介護施設向けのナースコール連動や、ホテル向けのフロント業務支援システムなど、専用のオプションを組み合わせることで、電話機を超えた業務システムとして活用できます。

ナカヨの最新主力モデルである「NYC-X」シリーズは、まさに現代の働き方に最適化された一台です。特筆すべきは、スマートフォンとの親和性です。
専用のアプリケーションを利用することで、スマートフォンの画面上にオフィスの電話機とほぼ同じボタンを表示させることができます。これにより、外出先でも「内線転送」や「保留」といった操作が直感的に行えるようになります。また、クラウドを活用した連携機能により、社内に主装置を置きつつも、場所を選ばないコミュニケーション環境を安価に構築できる点が、多くの経営者から支持されています。
サクサは、中堅・中小企業市場において非常に高いシェアを誇るメーカーです。その理由は、電話機を「オフィスの情報セキュリティの要」として位置づけている点にあります。
多くのサクサ製品には、UTM(統合脅威管理)機能との連携や、自動応答による迷惑電話対策、さらには人感センサーを搭載した防犯機能などが備わっています。例えば、夜間のオフィスに不審者が侵入した際、電話機のセンサーが検知して大音量で威嚇したり、登録されたスマートフォンに通知を送ったりすることが可能です。「電話機を新しくするついでに、オフィスの防犯も強化したい」というニーズに完璧に応えてくれます。
「無駄な要素を極限まで排除したシンプルなデザインは、高品位な質感でどのようなオフィス環境にも調和します。操作面は使いやすさと視認性を徹底的に追求しており、デスク環境に合わせてスタンドの角度を自由に調整できるなど、スムーズな業務をサポートする設計が施されています。

「ビジネスフォンといえばNTT」と思い浮かべる方も多いでしょう。NTTブランドの製品は、実際には国内メーカーによるOEM提供(ナカヨやNECなどが製造)が多いですが、NTT独自の厳しい品質基準をクリアしており、その信頼性は群を抜いています。
NTTの強みは、回線(フレッツ光やひかり電話)と電話機器、そして保守サポートをすべて一本化できる点にあります。全国どこでも迅速な駆けつけ修理が受けられる体制は、多拠点展開をしている企業にとって大きな安心材料となります。
主力機種である「αZX」シリーズなどは、AIを活用した音声認識によるテキスト化機能や、クラウドとの高度な連携をサポートしており、大企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を強力にバックアップするスペックを備えています。

※NTTのビジネスフォンは、基本的な主装置・電話機は「NTT東日本」と「NTT西日本」で同じシリーズですが、提供されるサービス内容に若干違いがある場合があります。
参考:NTT東日本、NTT西日本
NECのビジネスフォンは、その堅牢性と圧倒的な拡張性が最大の特徴です。数千台規模の内線電話を収容するような大規模なシステム構築を得意としており、官公庁や金融機関、大規模なコールセンターなどで数多く採用されています。
NECの「UNIVERGE」シリーズは、サーバー型のシステム構成をとることが可能で、ソフトウェアによる柔軟な機能追加ができます。例えば、顧客管理システム(CRM)と電話を連動させるCTI機能において、非常に高度な連携を実現できます。着信と同時にPC画面に顧客情報を表示させるといった動作の安定性は、NECの長年の実績が成せる技です。

日立のビジネスフォンは、安定したハードウェア品質と、特定の専門領域における深いノウハウが魅力です。かつては「事業所用PHS」において高いシェアを誇っており、その流れを汲んで、現在も病院や工場、大規模な物流倉庫など、広い敷地内で移動しながら通話を行う必要がある現場で強く支持されています。
最新の「S-integral」シリーズでは、スマートフォンを内線として利用するモバイル連携はもちろん、IoTデバイスとの連携も視野に入れた拡張性を持っています。ホテルの客室管理や、病院のナースコール連動といった特定の業務フローに合わせたカスタマイズの自由度が高いため、汎用的な電話機では満足できない現場に適しています。

岩崎通信機(通称:岩通)は、技術志向が強く、職人気質なメーカーとして知られています。そのこだわりは「音声品質」に最もよく現れています。ノイズキャンセリング技術やクリアな音声を再現する独自の回路設計により、騒がしい環境下でも聞き取りやすい通話を実現しています。
また、省エネ性能にも力を入れており、待機電力の削減など環境負荷を減らす設計がなされています。主力シリーズの「Frespec」は、使いやすさを追求したユニバーサルデザインを採用しており、直感的な操作が可能です。派手な機能よりも、電話としての基本性能を極めたいというユーザーに根強いファンが多いメーカーです。

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ビジネスフォンの世界は、ここ数年で大きく変わりつつあります。その代表的な変化が「スマホの内線化」です。外出中やテレワーク中でも会社の番号で発着信できる環境が、中小企業にも広がってきました。

スマートフォンを内線化することで、企業には多くのメリットがあります。
第一に、「場所からの解放」です。外出中の営業担当者は、会社の番号でかかってきた電話を直接自分のスマホで受け、そのまま取引先へ会社の番号で発信できます。折り返し電話の際に個人の携帯番号を知られる心配がなく、プライバシー保護の観点でも有効です。
第二に、「コストの最適化」です。社内のすべてのデスクに固定電話機を置く必要がなくなるため、機器の導入台数を減らすことができます。また、社員間の通話はすべて内線扱いとなるため、外出先の社員との通話料も無料になります。
第三に、「オフィスのレイアウトフリー」です。有線の電話配線に縛られることがなくなるため、組織変更に伴う席替えや、フリーアドレス制の導入が極めてスムーズになります。

フリーアドレス制を導入している企業にとって、電話配線がないのは大きなメリット。デスクの配置を自由に変えられます。
スマホ内線化を実現する仕組みには、大きく分けて「クラウドPBX」と「主装置(オンプレミス)連携」の2種類があります。
最近注目されているのは、従来のような社内の主装置を活用しながら、クラウド経由でスマホと連携させるハイブリッド型です。例えばナカヨの一部の機種では、専用のゲートウェイを通じてスマホを内線化します。従来の安定した固定電話の品質を維持しつつ、最新のモバイルワーク環境を構築できます。
アプリを立ち上げておくだけで、会社の電話機と同じような感覚で保留・転送ができます。テレワーク中の社員が「今、誰が電話に出ているか」を把握することも容易です。

ビジネスフォン選びは、価格だけで決めるのではなく、自社の規模・必要な機能・導入形態・サポート体制の4つを軸に比較することが大切です。特にスマホ内線化やクラウド対応など、働き方に合わせた機能選びが、導入後の満足度を大きく左右します。
ビジネスフォンの入れ替えは、通信コストを見直す良い機会でもあります。機種によっては、月々の通話料や基本料金を抑えられるケースもあります。
ここまでメーカーごとの特徴を解説してきましたが、「結局、自社にはどれが合うのか」は、なかなか判断しづらいものです。
相談する販売店によって、提案できる選択肢が変わることをご存知でしょうか。特定の1社しか扱っていない代理店では、そのメーカーの中からしか選べません。「コストを抑えたい」「スマホを内線化したい」「セキュリティを強化したい」といったニーズに対して、最適な答えが常に同じメーカーとは限りません。
ビズオールは主要メーカーを幅広く取り扱っているため、各社を公平に比較したうえで、メリットだけでなくデメリットも正直にお伝えします。これまで約5万社の店舗・オフィスのインフラ改善に携わってきた実績をもとに、現在の環境、将来のビジョン、予算をヒアリングしながら、お客様に本当に合ったプランをご提案します。
機種選定から導入後のアフターフォローまでワンストップでサポートいたしますので、安心してお任せください。
ビジネスフォンの入れ替えは、通信コストを見直す良い機会でもあります。機種によっては、月々の通話料や基本料金を抑えられるケースもあります。
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